市町村での介護予防事業care prevention
- ケアシステムの考えに基づき、地域住民の方が“住み慣れた地域でいつまでも過ごす”ことができるよう ①医学的知見を活かした運動・栄養・口腔の自己管理支援 ②介護予防事業のデータ解析・学会発表 ③介護予防サポーターの育成・インフォーマルサービスとの連携 ④介護予防普及啓発のためのツール作成 等により、各市町村に合った介護予防・総合事業の支援を行っています。
事業内容
一次予防事業
介護予防サポーター育成、ミニデイサービス事業、介護予防健診、介護予防DVD作成、報告書作成
二次予防事業
体力測定と結果報告書作成、対象者の体力に合わせた運動処方、口腔機能向上、低栄養予防・改善プログラム、介護予防ファイル作成、報告書作成
二次予防事業(運動器機能)データ解析の一例
自宅でできる簡単な体操により、身体機能、痛みや基本チェックリストに改善がみられました。
- 介入前
- 介入後
- P
- 基本チェックリスト特典(/5)
- 3.6±0.7
- 2.3±1.2
- <0.001
- 握力(kg)
- 20.5±5.5
- 21.0±5.6
- <0.001
- 開眼片足立ち(秒)
- 20.2±22.7
- 25.3±28.5
- <0.001
- 5m普通歩行(秒)
- 5.2±1.9
- 4.8±1.5
- <0.001
- TUG(秒)
- 9.2±3.2
- 8.8±3.0
- <0.01
- 最大一歩幅(㎝)
- 88.4±18.4
- 93.0±18.4
- <0.001
- 主観的健康感(1,2,3,4,5)
- 2.9±0.9
- 3.3±1.0
- <0.001
- VAS:膝(0~10)
- 3.7±3.3
- 3.2±3.1
- <0.05
- VAS:腰(0~10)
- 3.4±0.7
- 2.3±1.2
- <0.05
- (平均±標準偏差)
- 2013年 日本体力医学会の発表データ
痛みの改善部位の違いにより、体力がどのように改善するかが分かりました。
- 握力
- 開眼片足立ち
- TUG
- 5m通常歩行
- 5m最大歩行
- 腰の痛みの強さ1-5(n=53)
6-10(n=23) - -.106
-233 - -.119
.188 - -.080
.383 - -.093
.195 - -.069
.468
- 膝の痛みの強さ1-5(n=50)
6-10(n=14) - -.111
-112 - -.040
-.565* - -.081
.751** - .001
.360 - -.002
.654
- 2015年 九州スポーツ心理学会の発表データ
- *p<0.05
上記のデータ解析により、二次予防事業運動器機能向上プログラムでは、個人の体力や痛みに合わせた運動指導を行っています。